The Holly and the Ivy
ひいらぎとつたは

クリスマスキャロル/賛美歌第二編第217番

『The Holly and the Ivy ホーリー・アンド・アイヴィー(アイビー)』は、18世紀初頭から伝わるイギリスの伝統的なクリスマスキャロル

日本では、賛美歌第二編第217番『ひいらぎとつたは』としても知られる。歌詞は、ヒイラギの花、実、トゲ、樹皮にふれながら、イエス・キリスト降誕と聖母マリアを讃える内容となっている。

常緑で赤い実をつけるホーリー

曲名にある「Holly(ホーリー/ホリー)」とは、常緑で赤い実をつけるモチノキ科のセイヨウヒイラギ(西洋柊)。「European holly」(ヨーロピアン・ホーリー)、「English holly」(イングリッシュ・ホーリー」などとも呼ばれる。

鮮やかな緑の葉と赤い実のコントラストが美しく、クリスマスの飾りつけとして広く用いられる。クリスマスリースのアクセントとして添えられることも多い。

クリスマスソング『ひいらぎかざろう』でも「Deck the hall with boughs of holly♪」と「Holly」の単語を確認することができる。

ウコギ科は常緑 ブドウ科は落葉

「Ivy(アイヴィー/アイビー)」は、ウコギ科で常緑のセイヨウキヅタ(Hedera helix)を指す。学名から「Hedera(ヘデラ)」とも呼ばれる。

セイヨウキヅタと似た植物に、秋に紅葉し冬に落葉するブドウ科のツタがあるが、常緑のセイヨウキヅタとは別の科の植物である。

ツタ豆知識あれこれ

外壁のツタで有名な阪神甲子園球場ではかつて、日当たりの悪い正面の7号門と8号門の周りにウコギ科のツタを、他の場所には冬に葉を落とすブドウ科のツタを組み合わせて採用していた。

オー・ヘンリーの短編小説「最後の一葉 The Last Leaf」では落葉性のブドウ科のツタが登場する。死の病を患った画家が、病室の窓の外に見えるレンガの壁に這う枯れかけた蔦の葉を数え、「あの葉がすべて落ちたら、自分も死ぬ」と悲観する有名なシーンだ。

ハーバード大学やイェール大学、コロンビア大学、プリンストン大学といったアメリカ東部のいくつかの名門私立大学は、「アイビー・リーグ(Ivy League)」と呼ばれる世界屈指の名門連盟を形成しているが、ツタが絡まるほど伝統のある校舎を持つ大学であることがその連盟の名称の由来の一つになっているという。

【試聴】女声合唱 The Holly and the Ivy

【試聴】ボーイソプラノ The Holly and the Ivy

代表的な歌詞(一番)・日本語訳(意訳)

The holly and the ivy,
when they are both full grown,
Of all the trees that are in the wood,
The holly bears the crown.

ひいらぎとつたは
ともに生い茂り
森の木々の中で
ひいらぎは王冠を頂く

O the rising of the sun,
and the running of the deer,
The playing of the merry organ,
Sweet singing in the choir.

朝日は昇り 小鹿が走る
オルガンの陽気な音色に
響き渡る美しい聖歌

クリスマスソング特集 ハッピークリスマス!